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たくさんのご応募(応募総数422通)をありがとうございました。
短い文章の中に切実な思いのこめられたものが多く、選出は大変困難でした。
今回応募くださった方、そしてこのキャンペーンを見守ってくださった方々に深く感謝するとともに、ぜひこの企画への興味を、実際の乳がん検診と女性検診を受けるという行動につなげてくださいますよう、また一人でも多くの女性に「検診を受けよう」と呼びかけてくださいますよう、お願い申し上げます。
また、12月4日には、プレスセンタービルにて授賞式を開催いたしました。ご出席、ご協力くださった皆様に心から御礼申し上げます。
受賞者・受賞作品
メノポーズ大賞
「乳がんで逝ってしまった母の命日」
長尾秋子さん(42歳)
お母さん・・・あなたが亡くなった翌年、私は子供を産みました。
まるであなたの生まれ変わりのように子供を授かり、あなたを失った悲しみは少しは薄らぐかと思ったのに喪失感は益々大きくなるばかりです。陣痛で苦しかった時、育児に疲れた時、子供が笑った時、立った時、嬉しい時も苦しい時も、あなたがそばにいてくれたらどんなによかったかと思わない日はありません。生きているうちに産んであげられなくてごめんね。そう後悔しない日もありません。
生まれた子は女の子でした。この子にはこんな淋しい思いはさせません。この子が母親になる時に私はこの子のそばにいてあげる。
だから私は乳癌では死なない。絶対に。
そのためには早期発見・早期治療。あなたの命日が私のアニバーサリーです。
■
審査委員より
お母様に見てもらえなかったあなたのお子さん。でも、命のつながりをたやさなかったことで、あなたは十分生んでくれたお母様に親孝行なさったと思いますし、お母様もあなたを生み育てたことで十分立派に母親としてのつとめを果たされたと思います。
人の命は有限です。どこまでも見届けると言うことはできない。
また命の長さは人それぞれで違います。お孫さんまで見られない人もいるし、お子さんを産むことはできたけれどそのあと育てられなかったという人もいます。あなたの役目は、ご自分の命を大切にすることと同時に、授かった娘さんの命も大切にすることだと思います。ぜひ娘さんにも、アニバーサリー乳がん検診のことを伝えてあげてください。
アニバーサリー賞
「7月20日、だいちの日」
沖たみ子さん(45歳)
「お母さん、僕のおこづかいはいらん。病院へ行ってきいや。」
小6の息子の手には、こづかいの残りであろう小銭が握られていた。春ごろより右胸に小指の先ほどのしこりができていた。いまだにいっしょにお風呂に入っている息子も何度か触っていた。
「お母さん、しこり無くなった?」
「まだあるで。」
「病院行ってきた?」
「まだ行ってない。」
こんな会話を続けていたある日のこと。息子から差し出された小銭を見て、胸が痛くなった。私の身体をこんなに心配してくれている。決めた、検診に行こう。子どもに心配をさせないためにも。
7月20日、息子の誕生日に初めて乳がん検診に行ってきた。幸いに大事には至らなかったが、これからも検診は続けていこう。私の検診日は「だいちの日」。大好きな息子の誕生日とすることにした。
審査委員より
男の子って母親に優しいですよね。あなたが母親として十分愛を注いだお返しをしてくれたんだと思います。私もつい一ヶ月前の寒い日に、自分のふとんの中に毛布が入っていてびっくりしたんです。そしてそれが息子の仕業だと知って胸がじんとしました。
その時二つのことを思いました。息子の成長を喜ぶ気持ちと、それが夫でなかったという寂しさですね(笑)。この作品も、夫ではなく息子が検診を薦めてくれたわけですが、世の中の夫連中も、息子に負けないぐらい愛情豊かになって欲しいですね。もちろん、たみ子さんの息子さんは将来、教えなくてもお嫁さんに検診を勧めてあげられる男性になってくれると思います。
ブレストケア賞
「HRT(ホルモン補充療法)を開始した日」
沖まりあさん(42歳)
「残念ですが、80歳の(ホルモン)数値ですね。閉経です。」
そうドクターに宣告されたのが39歳、夏の暑い日。更年期のような体の不調もあったし、生理が1年近くなかったがまさか、閉経だなんて。
そのときから同世代の友人がイキイキと瑞々しく咲いている花に見える。
自分が水分も栄養もない萎れた花に見える。
HRTを勉強すると同時に、副作用としてわずかだが乳ガンのリスクがアップすることも知るようになった。
早く閉経しても悲観せず生きよう!将来起こりうる様々な疾病予防のためホルモンを補充してあげ、乳がん検診も毎年受けよう。
何よりまだ残り長い、女としての人生を輝いていたいから。
■審査委員より
女性の一生のうちで生理がある時期は一時ですよね。長い人もいるんですが、私も短かかったほうだと思います。
初潮を迎えて体が大人になり、閉経を迎えて女でなくなっちゃったと思う人も多いかもしれませんが、私は自分の生理がなくなって、むしろ「精神的にもっと大人の女性になれる」時期なのではないかなと思うようにしています。
産める性として生理があることはどんなに素敵なことで、なくなってしまうことがどんなにさびしいことか、なくなりそうになる頃から体も心も感じ始めます。しかし人間には順応という素晴らしい特技、それから克服というもっと素晴らしい能力も備えているんです。産めなくなるというよりも産まなくていいのだという考えもあるし、さらにもっと素晴らしい何かを生む世代に入ったのだ、ということを私は思いつきました。
純粋に精神のみで女性らしさを表現できるように努力することで真に成熟した大人の女性になり、人生の総仕上げができるのだと思っています。
ブレストケア賞
「あじさいが咲く頃に」
西原よし子さん(52歳)
20代〜40代、子育てに仕事にと、かけずり回っていた気がする。
息子の思春期の嵐にも、もみくちゃにされ、母親であることに、とてつもなく苦しんだ。
50歳を過ぎ、体力に自信がなくなり、仕事をセーブした。
ふと足を止めて、これから先を考えている自分が居た。
―これからは、もっと自分に時間をさこう、自分を大切にしてやろう―と。
その為にも体を大切にしなくっちゃ。だから3年前から始めた乳がん検診。アジサイが咲き始める6月が私の誕生日。
街にピンクや紫の花が目についたら「さあ行こう」と決めている。
■審査委員より
自分を大切にしようと思いついた時、まだ人生に時間が残されているということは幸せなことだと思います。生物の中で人間を含む一部の生き物だけが次の世代を生み育てたあとにもこんなに時間が与えられています。これにはきっと何かわけがあるのだと思います。
子どもが成人して巣立っても、社会の中で十分働きをする年になるまでに時間がかかります。そこで親の世代はまだまだ遠巻きに社会貢献というか次世代を見守らなくてはいけない、人間がそういう“社会的生物”だからじゃないかなと思っています。
その意味で、「自分を大切にする」ということとして、まずじゅうぶんに自分を癒してあげたあとは社会を見つめ、何らかの貢献を意識されると、これからのアニバーサリーもまた生きてくるのではないかなと思いました。
(評・斎藤光江先生)
メノポーズ・パートナー賞
該当なし
審査員・ゲスト
・斉藤光江氏(乳腺外科医・順天堂医院乳腺科診療科長)
・難波清氏 (乳腺外科医・イーク丸の内理事長)
・小山嵩夫氏(婦人科医・小山嵩夫クリニック院長)
・見城美枝子氏 (青森大学教授・エッセイスト)
・前田美波里氏(女優)
・服部真湖(まこ)氏 (女優)
・山谷えり子氏(参議院議員・首相補佐官)
授賞式
■
日 時
:12月4日(月) 11:30〜14:30 ミニエッセイ授賞式と小宴
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会 場
:日本プレスセンタービル9F 宴会場(東京都千代田区内幸町2-2-1)
◆
受賞者をかこんで。
見城美枝子氏
(青森大学教授・エッセイスト)
斉藤光江氏
(乳腺外科医・順天堂医院乳腺科診療科長)
難波清氏
(乳腺外科医・イーク丸の内理事長)
◆
審査委員の斉藤先生、難波先生からは、感動の作品一つ一つに
心温まるご講評をいただきました。
◆宴もたけなわの頃、服部真湖さんより
おしゃれなテーブルセッティングやラッピングのミニ講座。
「はつらつと若々しく暮らす秘訣は?」「疲れを翌日にためないために」など。
なごやかな質疑応答も。
山谷えり子氏
(参議院議員・首相補佐官)
小山嵩夫氏
(小山嵩夫クリニック院長)
パーティ会場
三羽良枝
(NPO法人メノポーズを考える会代表)
<第2回協賛会社(2006年度)>
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株式会社科薬
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ファイザー株式会社
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GE横河メディカルシステム
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福岡コミュニティ放送株式会社
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株式会社緑風舎
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アストラゼネカ株式会社
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サノフィ・アベンティス株式会社
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