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メノポーズを考える会
1月30日(金)付けの読売、東京、日経など朝刊各紙で、HRTに関する厚生労働省の医薬品等安全性情報についての報道があり、不安を感じた方も少なくないでしょう。
HRTは、日本でもすでに十数年行われてきた療法で、更年期障害の改善など女性のQOL(生活の質)を高める有効な療法として医療現場での使用が確立しているものです。
また、HRTを長期にわたって使用した時、乳がんの危険性が若干増えることについては、すでに更年期医療を行なう医療関係者の間では周知の事実となっています。
今回の厚生労働省の報道発表は、平成14年7月のWHIスタディ(米国国立心肺血管研究所のWomen’s Health Initiativeという研究でHRTの臨床試験の1部が中止された報告)と、平成15年8月に公表された英国Million woman studyの試験結果をもとにしたもので、新しいデータに基づくものではありません。
(※)報道発表の詳細については、
厚生労働省ウェブサイト(医薬品・医療用具等安全性情報197号
)
よりご覧ください。
●
厚生労働省の医薬品等危険情報の元になっている臨床試験とは
平成14年のWHIスタディの試験結果については、発表当初から当会でも、読み方について注意が必要であることを会員その他にアピールしてきました。(
詳しくはこちら
)
大きな問題としては、治験を受けた女性たちの年齢や健康状態が、「BMI28・5と太りすぎている」「平均年齢が64・5才」と、日本でHRTを行なっている女性たちの標準的なプロフィールとかなりの差があるということです。また、もともと高血圧症であったり、喫煙習慣のある(あった)人が多いなど、健康管理の状態もあまりよいとはいえません。そこで、試験結果の公表当時から、更年期医療を行なう医師の間でも「この試験結果は日本女性にそのままあてはまるとはいえない」とされてきました。
(※)
WHIスタディと英国ミリオンスタディへの日本更年期医学会の見解(日本更年期医学会ウェブサイト)
また、HRTと痴呆症との関係については、最近「エストロゲンに脳神経の保護作用があり、脳梗塞やアルツハイマー病の治療効果が期待できる」という研究結果が米国の医学専門誌である「メディカル・トリビューン」のウェブサイトで公表されています。
エストロゲンに抗酸化作用があることはすでによく知られていますが、リスク(デメリット)ばかりではなく、こうしたメリットについても正しく伝えることが重要でしょう。
特に、これらの情報はすべて海外のデータによるものなので、今後はできるだけ早期に、日本女性を対象としたHRT臨床試験が行なわれる必要があると当会では考えています。
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HRTは選択の医療です
メノポーズを考える会でも、「HRTを行なう時は定期的にマンモグラフィーやエコーなどの乳房検診を行なう 」ことは、患者(服用者)・医療機関との両方にとっての義務であると考えています。
このほか
・HRTを始める場合には、最初に必要な検査を受け、その後も定期的に検査を受けること。
・薬の量は必要最小限にすることを前提に、医師と相談していろいろ試しながら自分に合う量を見つけていくこと。
・不安・疑問は遠慮せずに医師に聞くこと。
・どうしても不安が残る場合は、いったん中止して様子を見ることもできる。
・HRTをやめてみて不調が戻ってくる時は、医師と相談しながら期限を区切って再開するなど、臨機応変な考え方をすること。
などを提案しています。
HRTは、選択の医療です。更年期以降に心身ともに質の高い生活を過ごすために、自分のライフスタイルに合わせて自分自身が選んでいく療法です。なにがなんでも「やるべき」というのでも、絶対に「やめるべき」ということでもありません。(※乳がん経験者など、HRT禁忌の場合を除きます)
また、自分自身で的確な医療を選び取っていくためには、まず正しい情報を集めることも大切です。メノポーズを考える会では、今後とも更年期女性の医療と健康に役立つ的確な情報を入手し、インターネットや会報誌を通じて公表していきたいと考えています。
専門医の見解もあわせてご覧ください。
2004年2月3日
メノポーズを考える会
代表 三羽良枝
〒160-0011東京都新宿区若葉1-11
TEL&FAX:03-3351-8001
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