歯垢や虫歯が増えたり、口が乾くのも更年期のせい?−メノポーズ生活相談

メノポーズ生活相談
 メノポーズを考える会更年期相談対話士・医療ジャーナリスト 安井禮子

■ 相談リスト

  歯垢がつきやすく、虫歯も発見。口が乾くのも更年期のせい?

40代半ばから唾液の出が少なくなり、歯垢がつきやすくなりました。
歯は普通に磨いているつもりなのに虫歯がみつかり、歯科の先生からは虫歯の治療以外に、歯科衛生士さんによるプロの歯のクリーニングを定期的に受けるようすすめられました。
口が乾く感じはドライマウスのせいなのか、更年期のせいなのか。日常生活の中でできる対策や、よい歯科の選び方を知りたいのですが。



更年期症状の現れ方は多岐にわたりますが、口が乾きやすいという声もこの世代の女性からはきかれます。
女性ホルモンの減少によって唾液の量が減ってくることも一因と考えられ、そのため口内の細菌が増えて、虫歯の原因や歯垢・歯石がたまりやすくなるようです。

先ごろまとまった「口の健康と老化」意識調査(サンスター株式会社)では、40代から60代の男女930人のうち、歯の老化を意識し始めた年齢は、平均で女性は45.5歳、男性は45.3歳で、3割強の人が歯の老化を感じると答えています。
口の悩みでは「歯と歯の間に食べカスがはさまる」「歯ぐきの痩せ」「歯の汚れ」「歯石がたまる」「口臭がする」の順。
ちなみに老化を意識し始める部位でもっとも早いのは、男性は頭髪(44.4歳)、女性は肌(44.8歳)でした。

 健康長寿を目指すには、定期的に適切な歯のメンテナンスを受けることが大切で、それが自分の歯でおいしく食べ、QOL(生活の質)をよくし、口元を若々しく保つことにもつながります。そのためには、先ず信頼できる歯科医院をみつける必要がありますが、目安の一つは、経験豊富な歯科衛生士さんが長く定着していること。歯を守るための歯科医療では、メンテナンスを担う歯科衛生士の役割が重要だからです。

削ったり埋めたりではなく、歯の健康を守り育てる歯科医療の啓発活動に取り組んでいる日本ヘルスケア歯科研究会の河野正晴・歯科医師(東京・小平市)は「発症前の病気をコントロールするのが本来の歯科医療のありかた。それには患者さん自身も1日1回は丁寧に歯を磨き、食事の回数に気をつけ、定期的にプロのケアを受けるなど、自分から口の健康を守る意識をもってほしい。」と言います。
同研究会では、歯科衛生士が仕事をやりやすくするための法改正を求める取り組みも行っています。

最近、関心が高まっているドライマウスは、中高年女性に多く、その原因にはシェーグレン症候群、薬剤の副作用、ストレス、口呼吸、頭頸部の放射線治療などがあげられています。
また、更年期の視点からは、ホルモン補充療法(HRT)や大豆イソフラボンの摂取で唾液の分泌量が増したとの報告もあります。
日常的には、キシリトールガムをかむ、水分は暫く口に含むようにしてから飲む、保湿性のあるジェルや口洗液を利用するなどがすすめられており、試してみるのも方法でしょう。


※この記事は、毎日新聞社発行『毎日らいふ』(ライフ・クリニック 心とからだの相談室)に掲載されたものです。


 NPO法人「メノポーズを考える会」の電話相談
    (TEL 03・3351・8001) 火曜・木曜の午前10時半〜午後4時半


前に戻る



更年期とは

ライフサイクルと女性ホルモン

閉経と更年期

症状、どうして起こるの

どんな症状が起こるの

更年期度チェック

HRTとは

HRTを賢く使いましょう

HRT投与方法・薬の種類

守って欲しいこと

HRT Q&A

基本的な疑問

使い方、使い始めの疑問

リスクと副作用

HRTに関するその他の疑問

症状・療法別の疑問

骨粗しょう症とは

更年期の骨の健康と女性ホルモン

骨粗しょう症Q&A

尿失禁

腹圧性尿失禁と過活動膀胱

骨盤底筋体操

メノポーズ生活相談

メノポーズ生活相談