婦人科受診メモのすすめ
受診メモを作るメリット
「医師に相談したいことがいくつもあったのに、いざ診察室に入ったら何を言っていいかわからず、不調の状態をうまく伝えられなかった」「話が長くなってしまい、一番改善したかったことがいえなかった」ということは、誰にでも起こりがちです。
そこで、せっかくの受診の機会をうまく活かすために、受診する前に「受診メモ」を作っておきましょう。
「 どの症状をもっとも改善したいか」「どのような生活を送りたいか」など、自分の希望を自分で確認しておけば、医師もそれに沿って治療法の提案がしやすくなります。
また、病院で初診前に問診表を作りますが、メモを作っていくとその記入にも役立ちます。
診察室ではメモを元に自分の言葉で伝えましょう
なお、メモはあくまでも自分用と考え、症状はできるだけ自分の口で伝えることをおすすめします。メモを渡して読んでもらうのでは、医師と顔を見合わせながらのコミュニケーション時間が少なくなってしまうからです。
再診までにその間の変化もメモしておく
再診では、前の診察からこれまでの間に起きた変化を必ず伝えることが大切です。そこで、症状の変化やその間にあったことは、引き続きメモしておきましょう。
つい忘れがちなのは、改善された点について伝えることです。「○○はだいぶよくなりましたが、▽▽はまだ…」と全部伝えることで、医師はより的確な治療の見通しをたてることができます。
メモしておきたいこと
これまでのこと
1)月経の状況
順調か
いつから、どのように不調か
閉経しているか
閉経している場合、最終月経はいつか
2)病歴
3)服薬歴
現在のこと
1)今一番つらい症状は何か(例:頭痛)
その状況
いつから
どんな時に(例:午前中、朝起きたとき、生理の前に)
どんなふうに(例:ガンガンと割れるように痛い)
2)そのほかの気になる状況
仕事が休めない
介護など心配ごとがある
3)現在飲んでいる薬、他にかかっている医療機関など
おくすり手帳の持参
今後のこと
1)何を一番改善したいか
2)希望している治療法はあるか
3)どこまで改善したいか
4)医師に伝えておきたいこと
再診で伝えたいこと
前回の受診からの症状の変化
1)改善した症状
2)改善しない症状
3)その他の気になること
HRTを受けて胸の張りなどのマイナートラブルがある、など
4)今、一番改善したいのは何か
5)他に希望することがあるか
HRTの投与法を変えたい、など
(当協会作成「ホルモン補充療法(HRT)がよくわかるQ&Aハンドブック」より)