女性の健康経営®アワード2023 受賞団体・企業、受賞者のご案内
女性の健康経営アワードは、女性の健康検定に合格された 「女性の健康推進員」 及び 「女性の健康経営推進員」を対象に、女性の健康支援・女性の健康教育・女性の健康経営に結び付く活動を積極的に取り組まれた個人と法人・団体に対してその業績を表彰するものです。
2023年は審査委員会の選考により、 企業・団体「推進賞」5社、個人「奨励賞」1人が選出されました。
受賞の皆様のコメントは特設サイトをご覧ください。
★女性の健康経営Ⓡアワード審査委員会★
名誉委員
寬仁親王妃信子殿下 公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会名誉総裁
委員(50音順)
有馬牧子 昭和大学医学部 医学教育学講座 講師
枝川義邦 早稲田大学理工学術院教授
島津明人 慶應義塾大学 総合政策学部教授
若槻明彦 愛知医科大学産婦人科学講座 教授/一般社団法人日本女性医学学会理事長
三羽良枝 公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会 理事長
目次
受賞の皆さまと評価ポイント
※推進賞の掲載は50音順です
<推進賞>アルプスアルパイン株式会社 HANAプロジェクト
受賞者代表 金野 莉央 様(女性の健康推進員)
活動の名称「女性目線で考える”働きやすい職場環境”の整備と、男女の性差に よる健康問題についての理解促進―HANAプロジェクト」構成人数6名
評価ポイント
1.社内の柔軟な働き方への改革のために、有志7名の女性社員(内3名が「女性の健康検定」認定資格者)がHANAプロジェクトを編成し、当検定で得た女性特有の健康課題の知識と理解を基に、社内で更年期セミナー、生理セミナーを開催。また、地元いわき市共催で市民講座を開催するなど、性差による健康問題への市民の理解を促進する活動を実施した。
2.当有資格者として、上記セミナー内容を精査し科学的根拠に基づく情報発信と周知を行い、各セミナーにおいて社員、市民対象に健康に関するアンケート調査を実施、市民等に報告し、男女共同参画推進への意識の向上を図った。
3.上記2点の活動を通して、女性特有の健康課題に関して社内、いわき市内でオープンに話し合える意識の醸成に寄与し、今後も継続して社内外企業・団体、いわき市と連携し、女性の健康支援に役立つ企画を展開中である。上記3点の活動が評価された。
<推進賞>花王株式会社
受賞者代表 研究戦略企画 山口紀子 様(女性の健康推進員・女性の健康経営推進員)
活動の名称「アジアフェムテック・フェムケアプロジェクト」 構成人数 50人
評価ポイント
1.女性のエンパワーメント向上の一環として社内外を対象に「女性の健康リテラシー向上マネージャー研修」を実施。花王社内54名、社外16名の参加を得て、女性の多様な症状への理解とコミュニケーション促進、休みやすい状況づくりに寄与している。
2.産後の養育者を対象とした「産後孤独を解消する親子リアルイベント」は参加満足度は8割となり、スポーツ系学会にて若年女性の痩せに対する問題提起を行うなど多岐にわたる取組みを実施。職場トイレに生理用品を設置する「ロリエ」活動は全社及び社外(11社)に広がりを見せている。
3.これらの活動にあたり女性の健康推進員、女性の健康経営推進員の有資格3名が中心メンバーとなり、検定公式テキストを中心に勉強を行い、花王各研究所の有志らとの議論や医療者や当事者へのリサーチを実施。若年、産前産後、更年期をターゲットとし事業・研究が一体となり活動を広げている点が評価された。
<推進賞>SOMPOひまわり生命保険株式会社
受賞者代表 望月亜季子 様(女性の健康推進員)
活動の名称「女性の健康課題解決に向けた取組み」 構成人数 5名
評価ポイント
1.「健康応援企業の確立」を目指し健康経営を進める中で、「女性の健康」を重点課題として2020年~した社員向けセミナーを開催。2021年~当協会の講師を招聘し、女性の健康課題に特化した対象別の細分化したセミナー(管理職・20,30代・40,50代向け等)を開催。
2.当検定有資格者を中心に、管理職、男性社員、社員家族などにも積極的に呼びかけ、女性の健康に関る知識と理解の促進を図る他、「健康応援ミーティング」(隔月)を女性の健康をテーマに職場ごとに実施し、職場内での知識の共有と理解を促進した。
3.その他自社開発のfemtechサービスの社内導入、婦人科検診費用補助などを社員向けに行い、婦人科検診受診率(75.1%)、「女性特有の健康課題への理解」98.7%、「女性の健康に関するリテラシー向上」99.2%の成果を上げ、今後も社内に当検定受検の奨励を行うと共に上記セミナーを継続すること等が評価された。
<推進賞>ヤフー株式会社
受賞者代表 秋橋 仁美 様(女性の健康推進員)
活動の名称 「全執行役員の「女性の健康検定Ⓡ」受検」 構成人数
評価ポイント
1.2014 年時より職場内で女性の健康課題を知る必要性を認識し管理職など社員20 名が当検定を受検。有資格者を中心に「女性の健康支援プロジェクト」が発足。2019年北九州オフィス管理職23名が受検。2021 年、当検定有資格者となった取締役専務執行役員宮澤弦氏による「企業の経営陣が女性特有の健康課題の知識と理解を共有することが極めて重要且つ必要である」との見解により、2022 年代表取締役社長小澤隆生氏含む執行役員での受検を提案し、執行役員全26 名が受検した。
2.当検定有資格者を中心に「女性も男性も働きやすい職場を目指して『女性の健康検定』とは」https://about.yahoo.co.jp/info/blog/20221026/womenshealth.html等のプレスリリースやコーポレートブログで社内外にも情報を発信し、社会課題である職場の女性の健康課題へのアプローチ方法の一つとして示した。
3.上記取り組みにより、経営陣に共有された働く女性の健康課題に関する知識と理解が経営業務にも反映され、職場の女性の健康支援の成果に繋がった。今後も社内管理職等への当検定受検の推進、及び女性活躍推進を促進を図る施策等が評価された。
<推進賞>ライオン株式会社・研究開発本部
受賞者代表 遠藤 雄二郎 様 (女性の健康推進員)
活動の名称 ウェルビーイングラウンジ 構成人数9人
評価ポイント
1.社内の女性活躍推進の後押しチーム「ウェルビーイングラウンジ」は当事者のリテラシーレベルが低い実情から、ヘルスケアとキャリア両者のテラシーの向上を目指す活動として、社内人事部・健康管理部とも連携し全社向けイベント交流型セミナーを開催。約300人が参加し、「正しい対処法を知ることができた」「コミュニケーションや配慮に活かしたい」など平均90%以上の高い満足度を獲得。
2.社内セミナーでは、当検定有資格者が習得した女性の健康と働き方についての知識を活用してセミナー内容の調整や司会を務めたことで、参加者の80%以上が基礎知識・意識レベルが向上。90%以上が高い満足度、理解度を獲得したとのアンケート結果に大きく寄与した。
3.今後も社内で上記の企画・発信の継続の他、当検定への受検を続けて、男性もより深い理解を持ち積極的にサポートに参画していく職場の体制構築に取り組み、その輪の拡大を目指す活動が評価された。
<奨励賞> 星名弘恵 様
職種 講師業・トレーナー(女性の健康推進員、女性の健康経営推進員)
活動の名称 令和4年度健康づくり講演会 コバトン健康マイレージ応援企画
整えるカラダとココロ~元気に楽しく健康寿命を更新~
評価ポイント
1.女性や親子の健康フィットネスなどの事業を行う中、地元自治体の「健康あさか普及員」としても活動。県の健康事業「コバトン健康マイレージ応援企画」のタイアップ講演会では女性の健康に関する講話を担当し、女性の健康推進員、女性の健康経営推進員としての知識を活かして、働く女性の更年期の問題や健康習慣の提案、エクササイズ指導などを行った。
2.この講演は地域の健康意識の醸成に寄与し、後日、保健センター職員によって女性ホルモン低下と骨密度の相関など啓発動画が作成され、骨密度測定会場での上映などが実施されている。
3.また、骨密度測定会場にて女性の健康啓発に関する資料を設置し、講座の中で医師を選ぶポイントとして女性の健康とメノポーズ協会の活動を紹介するなど、女性の健康検定で知識を得ることでつけた自信を持続し、高い学びの意識をもって現在も活動を継続し、地域における女性の健康意識のブラッシュアップを目指した活動を行っている。上記の3点が評価された。