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-女性の健康について- このページは健康で快適でいるためにに関する記事です。

冬のスキンケア。更年期世代はここにご注意を

季節の変わり目に起こりやすい「肌荒れ」の原因

「肌荒れ」は、気温の変化が激しい晩秋から冬にかけて、そして冬から春にかけての季節の変わり目にもっとも起こりやすくなります。

最近は日本気象協会のホームページでも指数情報一覧の中に「寒暖差肌荒れ指数」が掲載されています。こちらも参考にしてみてください。

https://tenki.jp/indexes/gap_temp/ 「寒暖差肌荒れ指数」

気温や湿度が1年で最も下がる真冬になると、外では乾燥した冷たい風に吹かれ、室内では暖房による乾燥というダブルパンチが、お肌にダメージを与えます。

冬の寒さは、血行不良をおこしやすく肌細胞の新陳代謝を衰えさせてしまいます。角質のターンオーバーが上手くいかなくなることで古い角質が蓄積、さらに湿度の低下により肌は水分不足になり乾燥してしまいます。

乾燥すると、透明感のないくすんだ肌に見えてしまいます。この時期のお手入れ不足は「肌荒れ」を起こす原因、十分な保湿をしてお肌を守りましょう。

お肌の乾燥とターンオーバーの乱れ、くすみの関係

肌の内側のセラミドの減少

「肌荒れ」の原因は、肌表面の皮脂不足だけでなく、肌内部のセラミドの減少が大きく関わっています。肌に備わるバリア機能の低下は、角質の水分を保持する役割成分NMFと角質細胞間にある脂質セラミドの減少でおこります。NMFやセラミドはお湯での洗顔、強い洗浄料の使用でも流れてしまうので注意をしましょう。バリア機能はさまざまな刺激から肌の内部を守る働きがあります。

肌のバリアが弱まると、「肌荒れ」をおこし、その「肌荒れ」がさらに進むと、化粧品がしみたりかゆみが出たりする「敏感肌」の領域になってしまいます。

更年期世代は、さらにエストロゲンの低下という要因が重なることで、肌の乾燥が加速し「肌荒れ」を起こしやすくなりますので注意が必要です。

日常生活での注意点とスキンケア~刺激を与えすぎないことも大切

・洗浄力の強い洗浄料の使用や熱いお湯での洗顔は避け、よく泡立ててからなでるように洗いましょう。タオルでのふき取りもこすらず押さえるようにして水気を取ります。

・入浴は熱い湯を避けましょう。濡れたままの皮膚は水分の蒸発量が増すので、入浴後は素早くふき取り、早めに「保湿」しましょう。

・保湿とは、水分を「補う」だけでなく「保つ」ことです。化粧水(水分)だけではなく、美容液(水分を保つ保湿剤配合のもの)や、水分の蒸発を防ぐ乳液やクリーム(油分)を上手に組み合わせて、自分の肌に合わせたお手入れをしましょう。

・女性は一日に何度も顔を触ります。洗顔、スキンケア、メイクなどで刺激を与えすぎないことも大切です。

・紫外線からのケアは冬でも大切。紫外線はターンオーバーを乱してバリア機能を低下させます。色素沈着の原因にもつながりますのでUVケアも必要。日常生活ならSPF10~20/PA++程度で良いでしょう。

・室温や湿度にも注意、加湿器を使用して室内の湿度を保ちましょう。
・エアコンなどの風が、直接顔に当たらないように風向きや風速なども工夫しましょう。

お部屋もお肌も乾燥は大敵。冬は保湿をお忘れなく

・水分摂取やバランスの良い食事を心がけましょう。毎日の食事からとる栄養は、肌細胞の材料となるのはもちろん、ターンオーバーを活性化させるための血液の循環や代謝機能に必要です。バリア機能を維持するために必要な必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、DHA、EPA)やタンパク質と、新陳代謝を高めると言われるビタミンB群を積極的に摂ってくださいね。

・運動を心がけ、十分な睡眠をとりましょう。適度な運動や規則正しい睡眠は、成長ホルモンの分泌を促し、細胞分裂を促進します。

・ストレスを軽減させるための楽しみを見つけ、リラックスできる場所で過ごすなどの環境を作りましょう。「肌荒れ」や「敏感肌」の原因には、ストレスや自律神経系の変調が関係する場合もあります。

女性の場合は、月経や更年期のホルモンバランスの乱れが関係し「肌荒れ」や「敏感肌」になりやすくなります。特に冬は「肌荒れ」を起こしやすい季節なので、毎日のケアでしっかりお肌を守りましょう。

谷 節子 当協会 女性の健康相談対話士
日本エステティック協会認定講師・中央理美容専門学校非常勤講師・石川県理容美容専門学校非常勤講師・シデスコインターナショナルエステティシャン