女性の健康経営®アワード2024 受賞団体・企業、受賞者
女性の健康経営アワードは、女性の健康検定に合格された 「女性の健康推進員」 及び 「女性の健康経営推進員」を対象に、女性の健康支援・女性の健康教育・女性の健康経営に結び付く活動を積極的に取り組まれた個人と法人・団体に対してその業績を表彰するものです。
2024年は審査委員会の選考により、 企業・団体「推進賞」7組が選出されました。(個人「奨励賞」は該当がありませんでした)
★女性の健康経営Ⓡアワード審査委員会★
名誉委員
寬仁親王妃信子殿下 公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会名誉総裁
委員(50音順)
有馬牧子 昭和大学医学部 医学教育学講座 准教授
枝川義邦 立命館大学OIC総合研究機構 教授
島津明人 慶應義塾大学 総合政策学部 教授
若槻明彦 愛知医科大学産婦人科学講座 教授/一般社団法人日本女性医学学会 前理事長
三羽良枝 公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会 理事長
目次
2024年受賞の皆さまと評価ポイント
※推進賞の掲載は50音順です
<推進賞>一般財団法人京都工場保健会
受賞者代表 長谷川暢子 様(女性の健康経営推進員)
活動の名称 「職員に対する女性の健康教育・研修・がん検診受診率向上策実施」
評価ポイント
1 . 法人職員の約7割が女性の京都工場保健会は、2022年より女性の健康課題と対策に関する教育事業として、職員向けに①女性の健康相談窓口の設置 ②婦人科検診受診率向上策の実施 ③女性の健康課題と対策に関する教育動画作成 ④骨粗しょう症対策 ⑤「女性の健康検定®」の紹介・受検 ⑥育児サポート制度等、働きやすい就業環境の整備の6事業を実施。
2.上記事業に、検診等費用の一部を法人が補助、健康相談窓口は当検定有資格者の婦人科医が対応、職員に当検定の紹介と受検を促し2023年は3名が当検定を受検し上級資格を取得。
3.上記事業実施により、2022年度子宮頸がん検診受診率、乳がん検診受診率共に約8割近くに上昇。男女職員向け動画研修の視聴率9割を超え、アンケート調査に約8割が研修内容に満足、約9割が有益で役に立ったと回答。職員のリテラシー向上に寄与した。
等の上記の活動が評価された。
<推進賞>株式会社資生堂 人財本部人財企画室ウェルネスサポートグループ
受賞者代表 村山那美子 様(女性の健康推進員)
活動の名称「女性の健康プロジェクト」
評価ポイント
1.女性社員が約8割を超える資生堂グループは、2020年に女性の健康プロジェクトを立ち上げ、2023年~2025年まで女性特有の健康課題に関するセミナー開催を継続中。
2.毎年数回セミナーを実施し、2023年は3回開催。産業医・保健師、役員、多業種部門の社員が登壇し、専門家による医学情報の発信、役員の更年期体験や職場の環境整備の提案などの講話で、職場内のコミュニケーション及び女性活躍の推進を図った。
3.各セミナ―には毎回100~250名の社員が参加し、女性特有の健康課題の知識を共有し、当検定有資格社員がマネージャーとして女性社員の健康支援のプロジェクトを実施継続中。
上記3項等の活動実績が評価された。
<推進賞>GMOアドパートナーズ連結(GMO アドパートナーズ株式会社、GMO NIKKO株式会社)
受賞者代表 中村彩乃 様 武田さとみ 様(女性の健康推進員 女性の健康経営推進員)
活動の名称 「ワークライフキャリアと健康意識向上に向けた取り組み」
評価ポイント
1.GMOアドパートナーズ連結で女性社員が約5割を占めるが、女性管理職比率は約7%と低く、女性が働きやすい職場づくりのために下記を実施。当検定有資格社員2名が「女性の健康検定®」で得た知識を社内共有すべく、女性特有の健康課題と働き方に関する「女性の健康セミナー」を企画。
2.当検定テキストを基に、社員の健康意識調査、上記セミナーを実施し継続中。上記知識の共有が進み、婦人科健診率は2023年は80%と2021年より22%向上し、定期健診率は2021年98%が2023年は100%となる成果を上げ、セミナー定期開催の継続が決定。
3.社員の子育て支援策など人事労務部門を含めた多側面から、女性の健康経営の視点を持ち女性活躍推進に積極的に取り組む活動実績が評価された。
<推進賞>SWAN;Sony Women’s Awakening Network(スワン)
受賞者代表 水野由美 様 森澤啓江 様 (女性の健康推進員 女性の健康経営推進員)
活動の名称 「SWAN;Sony Women’s Awakening Network」
評価ポイント
1.「SWAN」は、ソニーグループ(就業者数約11万人)の有志社員が2019年に立ち上げ、423名のメンバーが女性の健康支援・健康教育等のセミナーや講演会などを開催し、1600名が参加した他、女性の健康サポート「産業保健ウェッブサイト」を開設。
2.当検定有資格者4名が、当検定受検の社員を支援する勉強会「資格取得に挑戦!女性の健康検定®」を2021年より開始し、受検者全員が合格し、当検定で得た知識と最新情報を活用し、職場の健康施策等を作成。
3.当検定と有資格者が得た知識と企業技術とのコラボで、フェムテック商品企画に挑戦。
等の上記の活動実績が評価された。
<推進賞>株式会社丸井グループ
受賞者代表 池田弥生 様 (女性の健康推進員)
活動の名称
・手挙げ方式による「ウェルネスリーダー」を全事業所に設置
・全社員にワーキング・インクルージョン研修を開催
・全社での自発的な「女性の健康検定®」資格取得の推進
評価ポイント
1.丸井グループは、2017年より社員による「女性の健康検定®」受検を開始。翌年全社通達として、社員の自発的な当検定資格取得を推奨し合格者に受検料全額補助を施行し、現在、有資格の社員は約680名(全社員の約6人に1人)に上る。
2.2023年より全役員・管理職向けの性別特有の健康課題セミナー及びオンライン対話会(2時間)を開催し約170名が参加。
3.24年度中に全役員が「女性の健康検定」を取得、管理職は25年度までに70%を目標に資格取得する方針が決定。
4.これらの健康支援施策により、社員の乳がん検診受診率が53%(2014年)→74%(2021年)に大幅向上し、役員・管理職対象調査では、性別特有の健康課題への理解が深まり共感が得られたと98%が回答するなど、社員のヘルスリテラシーの向上が図れた。
等の上記の活動が評価された。
<推進賞>UAゼンセン
受賞者代表 寺嶋雪乃 様 (女性の健康経営推進員)
活動の名称 「働く女性の健康サポート」
評価ポイント
1.約187万人の産業別労働組合のUAゼンセンは、約63%の女性組合員の過半数が非正規雇用者であり、安定的な就業のための健康サポートとして当協会講師による女性の健康セミナー等の開催を2022年より開始。
2.女性特有の健康課題の知識を組合員が共有すべく、当検定有資格者を中心に全国加盟組合に向けて啓発リーフレット・動画の作成、学習会の設定等を行い、女性活躍躍の推進を図る。
3.上記の啓発活動の継続、並びに、生理・更年期等の休暇制度の改善、企業健診の性差を考慮した検査項目のへの見直しなどを企業・国に要請していく。
等の上記の活動が評価された。
<推進賞>ユニ・チャーム株式会社
受賞者代表 寺岡裕美 様 (女性の健康推進員)
活動の名称 「更年期の健康教育」
評価ポイント
1.ユニ・チャーム株式会社は2023年より人事政策の一環として男女社員を対象にeラーニング形式による「更年期の健康教育」を開始、「女性の健康検定®」テキスト『年代別女性の健康と働き方』から学び取得した知識を活かし、eラーニング教育資料を作成。
2.eラーニングは2023年9月末~10月中旬に全社員に実施。毎年、世界メノポーズ週間(10月18日前後)に全社員への継続実施を決定。
3.全社員に理解度、行動変容に関するアンケート調査を実施。ほぼ全員が学習内容を理解し、女性6割、男性4割近くが更年期症状を呈し、その9割以上に生活習慣の改善・受診などの行動変容の成果が見られた。
等の活動が評価された。
受賞の皆様からの一言メッセージ(動画)
~来年も、女性の健康経営Ⓡアワードへの多くの皆さまのご応募をお待ちしています~
■過去の「女性の健康経営アワード」(旧名称「女性の健康とワーク・ライフ・バランス アワード」)一覧は、下記からご覧ください
- 2023年⇒女性の健康経営アワード2023
- 2014~2022年⇒女性の健康経営アワード レポート(~2022)